初めてのカントリーマネージャー
初めてカントリーマネージャーという職務につき2か月ほど経ちました。
カントリーとかマネージャーと言っても最初は一人です。
生来はSelf Startな環境でOutputを出すのが得意でありません。
小学生のころは夏休みゲームをして引きこもっていたこともあります。
工作をすると、ピカソのゲルニカ、みたいなものができます。(作りたいものを作ってしまうし、表現したいことが多すぎてぐちゃぐちゃになります)
なので、社会に出たての頃は苦労したような気もします(黒歴史なので都合よく忘れています)。
黒歴史自虐はおいておいて、
立ち上げから成熟までいくつかのフェーズを経験したり、創業者の方の苦労話を聞いていくと、
立ち上げフェーズでやっておかないと会社の存続に関わる、もしくは今頑張れば圧倒的成功につながる、ことについて仮説が立ってきます。
今はできないけど組織が成長すればできるようになること、もね!
ある程度確からしい仮説があって、いつまでにやる、アウトプットはどう評価する、というデザインをしっかり回せれば、
日本拠点の立ち上げができるんじゃないか?できるようになってみたい!なんなら、すごくうまくやってみたい!
と思ったのがこの仕事を志したきっかけです。
具体的にはどんな仕事?ってよく聞かれるので記載します。
1日24時間の大まかな配分
- お客様への面談のお願い: 4時間
製品がフィットしそうな方に面談のお願いをする活動です。SNS、電話、お問い合わせフォームを使います。最初はここに一番時間をかけなくてはいけません。先方の感性にフィットすると時間を頂けます。
先方の負担なく製品情報を伝えられるような動画や、簡潔な製品紹介資料を作ります。
認知獲得の企画やオランダ本社への予算の依頼をします。主にイベント出展や、広告媒体の発掘です。
- お客様との面談: 4時間
怪しい営業に付き合って頂いたのだから、精一杯有意義な時間にします。
お客様に向けた提案資料の作成。本社は英語でしか資料を用意していません。
お客様の業務課題の事前調査する時間も含みます。公認会計士や税理士などの特有の業務なので、勉強が必要です。本社にはお客様と同じ業務をしていた専門家がいるので、相談できます。
お客様から頂く質問への回答を本社に確認。時差があるので、早急に連絡する必要があります。
- チーム作り: 4時間
オフィスを探す。今年の夏は暑かったので内見をたくさんするのは大変でした。
候補者と面接をたくさんする。知名度がないと面接にすら来てくれないので、候補者を増やすための企画もします。
やっと入社してもらえた!ら、トレーニングをします。
自分の作ってきた資料や営業活動のノウハウを他のメンバー向けにまとめる時間もここに含みます。
社内情報を日本語化する時間もここに含みます。職務規定や社内ツールの利用方法など。
本社への活動報告や日本の状況を理解してもらう活動もここに含みます。例えば、通勤交通費みたいな当たり前の福利厚生も本社では勝手が違ったり。また、オランダでは祝日がほとんどないから、日本も祝日出勤しよう!。。。なんて議題もあります。とにかく、当たり前のことでも全て丁寧な説明が大事です。
- 業務時間外のお楽しみ
製品のユーザー様とのお食事。普段一人で仕事をしていたり、面識のない人に面談のお願いをしたりしているので、製品のファンと交流できると格別に楽しく感じます。
お客様の業界について楽しく理解する。業界の方を主人公にしたドラマや、漫画で解説してくれる本を見たりします。業界で働く知人をご飯に誘って、悲しかったこと、うれしかったことを聞くのも楽しく理解できます。
広報活動と称してこういうLinkedinの投稿を作ってみる。
本社とのやりとりが英語なので、勉強のため海外ドラマを見ながら寝る。今はSuitsを見ています。(もう10回転くらい見ています。)
結構、地味です!が、愚直にチリツモです。ヒットも打てないのにホームランはありません。
実際にはカントリーマネージャーの時間配分は会社の成熟度や、本人の差配で結構変わってくると思います。
例えば、社員が増えたり、認知施策がうまくいったら、
もっとチーム作りに時間配分すると思います。
また、立ち上げ時は少なくとも1.5人分は働くことになります。
商談の依頼が少ないと胃がキリキリします。
常にもっといい手はないかなぁと悩んでますし、
悩みすぎると判断が鈍るので割り切ることも多いです。
今まで他の部署や部下がやってくれてた仕事を自分でやることになります。
中にはすごく苦手意識があったこともあります。
面識のない方に面談のお願いをするとか、
自分のナレーションで製品紹介動画を作るのも苦手意識がありました。(声に特徴がありまして。。。)
それでも、アウトプットが出ると達成感があってお楽しみに変わります。
以上、
ご拝読ありがとうございました!
最後に:
さて、なんで表紙の画像がサグラダファミリアかというと、
一度素晴らしいと思った形をたくさんの人が世代を超えて100年以上作り続けているからです。
設計者のガウディもとうの昔に亡くなっていますが、
根源的に素晴らしいイメージは時間を超えて多くの人の努力の源になるのだと思います。
私も自分が何を実現したいのかすべての人に納得のいく説明はできませんが、
きっと来世でも同じことをしてしまうでしょう。