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インテリジェント・オートメーションとは?

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February 21, 2024

インテリジェント・オートメーションは、あらゆる業務に革新をもたらす最先端技術です。

人工知能(AI)と自動化技術を融合したもので、複雑な作業をこなし、実行した作業から学び、異なる状況に合わせて動作を最適化することができます。つまり、単純な自動化を超えて、柔軟に賢く働くテクノロジーです。しかし、これが具体的に何を意味し、実際にどう機能するのでしょうか?

この記事では、インテリジェント・オートメーションの基礎、メリット、そして実際の活用方法について、詳しく解説していきます。

目次:

  1. インテリジェント・オートメーションの定義
  2. インテリジェント・オートメーションの中身
  3. インテリジェント・オートメーションのメリット
  4. インテリジェント・オートメーションの活用事例
  5. まとめ

インテリジェント・オートメーションの定義

インテリジェント・オートメーションは、機械学習、自然言語処理、コグニティブ・コンピューティングなどのAI技術を、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)や他の自動化ソフトウェアと組み合わせたものです。単純な繰り返し作業の自動化にとどまらず、タスクをこなす度にその内容や改善点を学び取り、次回以降のタスクに適用し、より効率的で正確な業務プロセスの実行を実現します。

従来の自動化技術は、固定されたルールに基づき、すべてのタスクに対して詳細な指示を必要としました。これは、データベースやスプレッドシートのように、一定のフォーマットが決まっている構造化データを処理するには適していましたが、文章、画像、音声ファイルなどの、データ形式が多様な非構造化データの処理は非常に難しく、柔軟性に欠けていました。

インテリジェント・オートメーションは、AIの力を借りてこの非構造化データを扱うことができ、データの内容を状況に応じて自動で処理します。これにより、従来は手作業に依存していた複雑なタスクも自動化され、より高度な業務プロセスの効率化が可能になります。さらに、過去のデータをもとに、今後の傾向を予測することも可能です。

この革新的な技術は、効率を向上させ、ミスを最小限に抑え、競争優位を確保したい企業にとって、非常に価値のあるツールとなります。

インテリジェント・オートメーションの中身

ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)

インテリジェントオートメーションの中核となるのが、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)。これは、かつて人が行っていた作業を、ソフトウェアロボット(ボット)が代わりにこなすものです。

データ入力のような単純作業から、異なるシステム間に及ぶ複雑な手順まで、幅広いタスクを自動で処理してくれます。

RPAは、ボタンをクリックしたり、情報を入力したり、システム間を切り替えるなど、人間の行動を模倣するように設計されています。しかし、文脈を理解したり、非構造化データに基づいて判断を下したりすることはできません。

ここで、AIの登場です。

人工知能(AI)

AIはインテリジェント・オートメーションの根幹となるもので、AIのおかげで、システムはあらゆる状況を理解し、学び、そして進化していくことができます。

AIにはいくつかの要素があり、中でも特に機械学習、自然言語処理、コグニティブ・コンピューティングが重要です。

機械学習は、システムが経験から学び、パフォーマンスを向上させることを可能にします。自然言語処理は、人間の言語を理解し生成する能力を持ち、ユーザーとのより自然なやり取りを可能にします。そして、コグニティブ・コンピューティングは、人間の思考を模倣し、より複雑な問題に対して状況に応じて判断することを可能にします。

インテリジェント・オートメーションのメリット

  • 効率と生産性の向上: 日々のルーティーンワークを自動化することで、大幅な業務効率と生産性の向上が見込まれ、チームはより付加価値の高い業務に集中できるようになります。
  • ミス削減と業務品質向上: ボットは24時間疲れることなく正確に作業を続けられるため、特に長時間続けると集中力が切れ、ミスが起こりやすいデータ入力などで、高品質な作業が実現できます。
  • 深い洞察とトレンド予測: インテリジェント・オートメーションは大量のデータを分析し、パターンやトレンドを特定できるため、企業がより良い意思決定を行うための強力なサポートとなります。

インテリジェント・オートメーションの活用事例

インテリジェント・オートメーションは、多くの業界で幅広く活用されています。例えば金融業界では、請求書の処理や不正検出、リスク評価といったタスクを効率化しています。

医療現場では、患者のスケジュールや医療記録の管理、さらには診断や治療計画立案の支援にも活用されています。

また、カスタマーサービス分野では、インテリジェント・オートメーションを活用したチャットボットが、問い合わせの対応やパーソナライズした提案、クレームの解決を行っています。

そしてサプライチェーンでは、在庫管理や需要予測、物流計画といったプロセスを自動化しています。

このように、インテリジェント・オートメーションはすでに多くの分野で活用されていますが、技術が進歩するにつれ、さらに多くの応用範囲が見込まれています。

まとめ

インテリジェント・オートメーションは、多くの業界を変革しています。AIと自動化機能の組み合わせにより、企業は業務の効率化、エラーの削減、競争力の維持が可能になります。

今後もインテリジェント・オートメーションが、私たちの働き方や生活に影響を与え続けることは明白なため、この技術について理解することは非常に重要です。

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